【文法解説あり】ロバート・フロストの詩で学ぶ英語|詩を感じながら英語を勉強しよう!

【文法解説あり】ロバート・フロストの詩で学ぶ英語|詩を感じながら英語を勉強しよう! 楽しみ
【文法解説あり】ロバート・フロストの詩で学ぶ英語|詩を感じながら英語を勉強しよう!
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せっかく英語の勉強するのなら、学ぶことができる内容のほうがよいと思いませんか。

ぼくは学生のころずっと、好きな、成長できる内容で英語を勉強したい、と思っていました。
途中から受験に向けた勉強に切り替わったので、内容は気にしていませんでしたが。。。

この記事ではピューリッツァー賞を4度受賞したアメリカを代表する詩人、ロバート・フロスト氏の詩から英語を学んでいきます!

ちなみにぼくはセンター英語で180点以上を取りました。
英語が得意かというと怪しいです。。。自分の勉強も合わせて書いていきます。

以下のような方は是非、一緒に勉強しましょう。
・ロバート・フロイトについて知りたい
・ためになる英語を学びたい
・感情を豊かにしたい

この記事では、ロバート・フロスト氏について紹介したあと、詩を訳しながら、都度文法を説明していきます。

まずは詩を作る背景を知っておくと内容の捉え方が変わると思います!

ロバート・フロスト氏の詩は音も意識されているため、そのまま訳すと意味のわかりにくいところがあります。
そのあたりも理解しやすいように説明していきます。

それでは人生を豊かにしながら、英語を学んでいきましょう!

ロバート・フロスト氏について

アメリカを代表する詩人の一人です。

詩は農村生活を題材とし、複雑な社会的テーマや哲学的テーマを対象とするものが多いです。

自然の中で人はどう考え、行動するのか、人の心に関心をよせているのです。

奥深い森や山の中にただ一人で入って行くのが好きで、ほぼ毎日、繰り返していた孤立した遠出が、彼の多くの詩のテーマになっています!

大衆的にも人気が高く知られていきました。

そして、ピューリッツァー賞という、新聞、雑誌、オンライン上の報道、文学、作曲の功績に対して授与される賞を4度も受賞しています!

特徴として、一見すると小学生でも理解できる内容になっていますが、大人でもすごく考える必要があるほど深い内容でもあります。

また、詩の中で2つの立場を強調して、どちらの立場にも立たないことが多いです。

現実はさまざまな2面性があり、読者が自分で考えさせられます。

Mowing:刈り取り

Mowing:刈り取り

There was never a sound beside the wood but one.
And that was my long scythe whispering to the ground.

森のそばで何も音はしなかった、ただ一つを除いて。
それは私の長い鎌が地面にささやくものだった。

scythe:鎌

What was it it whispered? I knew not well myself;
Perhaps it was something about the heat of the sun,
Something, perhaps, about the lack of sound
And that was why it whispered and did not speak.


鎌が何をささやいたのか、私にもよくわからなかった
もしかして、日差しが暑いせいだろうか、
はたまた、もしかして物音がないだけだろうか、
鎌がささやきもせず、話もしなかった理由なのだ。

・What was it it whispered? → 1つ目の「it」 の説明が 「it whispered」

・And that was why it whispered and did not speak.
→周りが静かで鎌が声を出さないという表現

It was no dream of the gift of idle hours,
Or easy gold at the hand of fay or elf:
Anything more than the truth would have seemed too weak

それは楽な時間を与えてくれる夢でも
楽々と妖精からお宝を恵まれるという夢でもなかった。
なんでも現実をはみ出たものはなまくらにみえただろう。

・gift:恵まれたもの
・idle:楽な
・Anything more than the truth:現実につけたす、人が考える夢や希望のこと

To the earnest love that laid the swale in rows,
Not without feeble-pointed spikes of flowers(Pale orchises), and scard a bright green snake.
The fact is the sweetest dream that labor knows.
My long scythe whispered and left the hay to make.


熱心な愛にとっては、湿地ん草を一列一列、細い花の穂(青白い蘭)を倒し、
派手な緑のヘビを脅かす。
事実こそ、労働の知るいちばん甘い夢である。
私の長い鎌はささやきながら、一生懸命干し草を作っていた。

・laid:生まれた
・swale:草の生茂る低湿地
・feeble:弱い

・scard a bright green snake:草を刈る鎌は隠れているヘビを脅かす
→ヘビは悪の象徴で、真実以上のものへの考慮は意味がないことを示す。

The Tuft of Flowers:一房の花

The Tuft of Flowers:一房の花

I went to turn the grass once after one who mowed it in the dew befor the sun.

あるとき、日の出前に誰かが露にぬれた草を刈り取ったあとの、干し草を裏返して乾かしにいった。

・turn the grass:刈り取った草を裏返して乾かす
・one who = a man who:誰か
・mow:刈る
・dew:露

The dew was gone that made his blade so keen bofore I came to view the leveled scene.

私がそこに着いて、平坦な景色を見たころには、彼の鎌の切れ味を研ぎ澄ましていた露は乾ききっていた。

・level:平らな、平坦な
→牧草が一面倒されている風景が浮かび上がる

blade so keen:鎌の切れ味は刈り取った草の切り口からよみとれているのだろう。

I looked for him behind an isle of trees;
I listened for his whetstone on the breeze.


島の木々の向こうに彼を探し求め、風のなかの砥石の音を聞こうとした。

・isle:島、小島

彼が鎌を砥石で磨く音を聞こうと耳をすましたことが読み取れます。

But he had gone his way, the grass all mown,
And I must be, as he had been, alone.


だが、草はすべて刈り取られ、彼は立ち去っていた。
そして私は彼もそうだったように一人でいるしかなかった。

・he had gone his way = he had left
・the grass all mown:being が省略されている

’As all must be’, I said within my heart,
’Whether they work together or apart’.

「どうせみんなそうなんだ」、私はこころの中で言った、
「一緒に働こうと、別々だろうと」

人と共に「生きる」のではなく、「働く」。
生きるということは働くということなのかもしれない。

But as I said it, swift there passed me by On noiseless wing a bewildered butterfly,
Seeking with memories grown dim o’er night
Some resting flower of yesterday’s delight.

だが、私がそういったとき、ひらりと音もなく私の前を横切った、うろたえている一羽の蝶
夜のうちにぼやけた記憶で昨日の喜びのある、憩いの花を探していた。

・bewildered:うろたえる
・o’er night = over night
・resting flower → 「resting place」:休憩所の造語

And once I marked his flight go round and round.
As where some flower lay withering on the ground.

じっと見つめると、蝶はぐるぐると飛び回り、
なにかの花がしおれ伏しているところを飛び回った。

・marked = observed:目を留めた
・withering:しぼませる、しおれさせる

And then he flew as far as eye could see,
And then on tremulous wing came back to me.


それから、目の届く限り遠くへ飛んでいき、
それから、羽を震わせながら私のところへ戻ってきた。

・tremulous:震える、おののく

I thought of questions that have no reply,
And would have turned to toss the grass to dry;

But he turned first, and led my eye to look
At a tall tuft of flowers beside a brook,


私は答えようのない質問を考え、
また向き直り草を投げて、乾かす仕事に戻ろうとした。

だがその前に、蝶が向きを変えて、川べりの丈の高い一房の花に私目を向けさせた。

・led < lead:〜するように仕向けた
・brook:小川

A leaping tongue of bloom the scythe had spared
Beside a reedy brook the scythe had bared.

鎌が刈り残した花が、躍り上がる炎のように、鎌がきれいに刈り上げた、葦茂る小川の岸に咲いていた。

・leaping:はずみ
・bloom:咲く
・the scythe had bared → 岸辺の草がすべて刈り取られて、残された一房の花がみえる

The mower in the dew had loved them thus,
By leaving them to flourish, not for us,
Not yet to draw one thought of ours to him,
But from sheer morning gladness at the brim.


露の中で草を刈り取った人は、この花が気に入り、
私たちのためではく、茂るままに残しておいた。
私たちの注意を少し自分に惹きつけるためでなく、
朝の川辺で嬉しい気持ちになったから。

・thus:こんな風に
・sheer:まったくの、本当の
・brim:水際、岸

The butterfly and I had lit upon,
Nevertheless, a message from the dawn,

それにもかかわらず、蝶と私は、たまたま居合わせた
夜明けが残しておいてくれた言伝に。

・lit upon:偶然でくわした

・message from the dawn 
→夜明けに彼がいただいた気持ちと、刈り残した花から読み取れるメッセージ

That made me hear the wakening birds around,
And hear his long scyth whispering to the ground,

それから、まわりで目を覚また鳥たちや、
彼の長い鎌が地面にささやく声が聞こえてきた

彼が夜明けに花を見て喜んだ際に聞こえた鳥の声や彼の鎌の音が、語り手の耳に聞き取れたことを示している。

And feel a spirit kindred to my own;
So that henceforth I worked no more alone;


私と合いそうなこころの持ち主が身近に感じられた
それからは私は一人ぼっちでなくなった

・kindred:同類の
・henceforth:以降、今後

But glad with him, I worked as with his aid,
And weary, sought at noon with him the shade;

And dreaming, as it were, held brotherly speech
With one whose thought I had not hoped to reach.

彼とともに嬉しく、彼に助けられながら働いて、
昼時にくたびれると、彼と一緒に日陰を求めた。

そして、まるで夢でも見るように、兄弟の言葉を交わした
まさか気持ちがわかりあうとは思っていなかった相手と。

・weary:疲れた
・shade:日陰
・as:まるで〜のように

’Men work together,’ I told him from the heart,
’Whether they work together or apart.’

「人は一緒に働くのだ」、私は心から彼に言った
「一緒に働こう、別々だろうと」。

まとめ

英語の勉強はもちろんでしたが、ロバート・フロスト氏の世界観を感じることはできましたか?

記事が長くなったので、ここまでしかできませんでしたが、英語の勉強にもなり、面白いので続けていこうと思います。

なにかリクエストがありましたら、コメントかお問い合わせくださいますと嬉しいです!!!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!!

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