ぼくは四季報を利用した株取引で年金利3%以上を6年間維持しています。
この記事では四季報の損益計算書-【業績】の読み方、予測する方法を紹介します。
損益計算書を読むことができたら、企業の業績を理解することができます。
さらに、将来の業績を予測することもできるようになります。
ぼくは株取引で利用していますが、これから就職、転職する方も参考にしたほうがよい内容になっています。
以下のような方に向けた内容になっているので、読んでみてください。
・これから株を始める
・どの株を買ったらいいのかわからない
・株の長期運用でリスクを減らしたい
・会社の業績を理解できるようになりたい
・業績を予測できるようになりたい
単語についても説明していくので、会計の知識がなくても理解いただけると思います。
株取引を始める場合は「【資産運用】株を始める前提知識|まずは概要を把握することが必須」より基礎となる知識を学んでからのほうがよいと思います。
では始めていきましょう!
決算書の種類 -四季報での見方-
いきなりですが、株式会社は誰のものでしょうか。
社長のものと思われている方もいるのではないでしょうか。
実は株式会社の所有者は株主です!
社長(経営者)は株主の出資を資金として経営しているのです。
決算書は社長(経営者)が所有者である株主に、出資してもらったお金の運用(事業)状況を報告するためのものです!
決算書は主に以下があります。
・損益計算書
・貸借対照表
・キャッシュフロー計算書
この記事では、損益計算書に絞って説明していきます。
貸借対照表、キャッシュフロー計算書については後日説明記事を作成するので楽しみにお待ちください。
貸借対照表については「四季報の貸借対照表【財務】から企業の健全性を理解する方法|就活、株取引で役立つ」で説明しています。
損益計算書とは
一定期間における収益と費用の状態を表しているものです。
売上を元に費用を引いていき、分析できる状態に分解したものです。
四季報の場合は1年ごとになります。
簡単にいうと一定期間における業績を判断する材料です!
会社の成績表みたいなものです。
四季報では現在の業績はもちろん、過去の情報も記載されているので、それを元に将来を予測することができます。
さらには、将来の業績予測も、そのまま記載されています。
四季報では【業績】という項目に記載されています。
四季報【業績】の読み方
四季報の【業績】には以下の項目があります。
・売上高
・営業利益
・経常利益
・純利益
・1株益
・1株配
それぞれの内容、計算方法、考え方を説明してきます。
売上高
営業して入った収益のことで、損益を計算する上で元になるものです。
より詳しく説明すると、売上高=単価×数量です。
売上高が下がった場合、単価が下がったのか、数量が下がったのか、またはどちらも下がったのか、どれかになります。
例えば、単価が下がった場合は、戦略的に下げたのか、価格競争が起こっているのか、などがあります。
営業利益
本業で得た利益の総額です。
営業利益が高い企業は、商売がうまくいっていると考えてよいでしょう。
計算方法は、売上総利益(売上高ー売上原価) - 販売費及び一般管理費です。
急に難しくなりましたね。
簡単にいうと、売上高から原価と営業にかかった費用(売上原価)と管理費用を除いたものです。
それぞれの例を紹介します。
・販売費:宣伝費用、交通費、運搬費など
・一般管理費:給料、光熱費など
経常利益
本業とそれ以外で得た利益の総額です。
簡単にいうと、定期的に、かつ反復的に発生する利益です。
総合的な利益であるため、経常利益が安定していると、商売が安定していると考えてよいでしょう。
計算方法は、営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用です。
それぞれの例は以下になります。
・営業外収益:受取利息、受取配当金など
・営業外費用:支払利息、社債利息など
純利益
企業の最終結果です。
当期純利益と呼ばれることもあります。
税金を控除したあとの当期の利益です。
当期純利益=税引前当期純利益(経常利益+特別損益)—社会的コスト(法人税+住民税+事業税)です。
特別損益とは、当期だけ特別な要因により発生した利益、損失のことです。
例えば以下のようなものです。
・災害での建物等の破損
・不動産などの売却損
・リストラ費用
1株益
1株あたりの当期純利益のことです。
EPSと呼ばれたりしています。
計算方法をみるとわかりやすいかもしれません。
当期純利益 ÷ 発行済株式総数
1株益が上昇する傾向があると、株を持っている分に対する利益が多いので、株価は上昇する可能性が高いです。
また1株あたりの数値なので、企業規模も関係ありません。
1株配
1年の決算期間を通じての1株あたりの配当金額です。
DPSと呼ばれたりしています。
計算方法は、配当額(年間総額)÷発行済株式総数です。
配当額が高いほうが、株価が上昇する可能性が高いです。
安定企業の探し方【株取引で参考にしている数値】
ぼくは安定企業でリスク少なく、株取引を行っているのですが、その際に参考にしている考え方を紹介します。
自分なりの考えを持つことが重要なので、参考にしつつ、自分なりの指標を作ってみてください。
本業で稼ぐことができる
やはり安定した経営には本業で稼ぐことが必須です。
ぼくは営業利益率が10%以上なのか、という判断をしています。
営業利益率は、営業利益 ÷ 売上高 × 100で計算できます。
売上に対する利益ですね。
営業利益率が低いと、価格競争に巻き込まれている可能性があります。
もちろん業界にもよる数値ですので、一概に10%が高いという分ではないです。
成長を続けている
存続すること自体が難しい現代で、数年間も売上高を伸ばしていたら、景気に左右されることが少なく、安定した経営をしていると考えています。
増収率(今期売上予想 ÷ 前期売上高 × 100 – 100) が 15%以上なのかで判断するようにしています。
かつ4年連続で売上高が伸びているのか、も確認しています。
このような企業は一時的に売上高が下がったとしても、戦略的に新しい事業にチャレンジしていることが予想されます。
まとめ
四季報を読むことができたら、企業の状態、これからの業績を予測が可能です。
この記事では損益計算書に特化して紹介してきました。
企業の業績を理解・予測ができるようになると株取引の材料、就職活動の判断材料にすることができます。
この記事で紹介した方法だけでなく、自分なりに考えていけるようになっていくと、状況が変わっても臨機応変に対応できます!
自分で応用させていくことを目標にしましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
コメント