どういう企業が倒産するかわかりますか?
赤字である?利益がでていない?
違います!
ズバリ、お金が流れていない企業です!
逆にいうと、お金さえ回っていれば、赤字でも倒産することはありません。
これは家計でも同じです。
いくらお金があっても使わないと有意義な人生を送ることはできないです。
また、お金がまったくないと、生活水準が低くなってしまいます。
この記事では四季報のキャッシュフローを読み解く方法を紹介します。
キャッシュフローを理解することができたら、お金の流れを読むことができます。
つまり、成長するかどうか、安定した経営を行っているのか、判断できるようになります。
以下のような方は参考になると思うので是非読んでください。
・キャッシュフロー計算書の読み方がわからない
・キャッシュフローの考え方を知りたい
・企業がどうお金を動かしたのか知りたい
・倒産するリスクを知りたい
・お金を上手に使っている企業を知りたい
・現在でなく、これから会社が安定するのか知りたい
・成長する可能性が高い企業を知りたい
四季報の情報の中でもキャッシュフローはトップレベルで重要です!
それでは始めていきましょう!
キャッシュフローを理解することがなぜ重要なのか
まず、企業は株主に事業等の報告をする必要があります。
その際に使用する決算書には以下があります。
・損益計算書:一定期間における収益と費用の状態
・貸借対照表:どのようにお金を調達して、運用しているのか
・キャッシュフロー計算書:お金の流れ
結論からいうと、最も正確な情報を得ることができるのが、キャッシュフロー計算書(四季報でいうキャッシュフロー)です。
損益計算書、貸借対照表もすごく大切なのですが、あくまで、結果の情報です。
キャッシュフローは、どうお金が動いたのか書いてあります。
つまり、結果ではありますが、動きを見ることができます!
結果だけだと、たまたまうまいった可能性があります。
動きがわかれば、ちゃんと行動できる企業なのか理解することができ、今後も成長を続けることができるのか判断できます!
損益計算書については「四季報の損益計算書から業績の理解・予想する方法|就活、株取引で役立つ」で紹介しています。
貸借対照表は「四季報の貸借対照表【財務】から企業の健全性を理解する方法|就活、株取引で役立つ」で説明しているので参考にしてください。
お金が流れることは何よりも重要!
企業でいうお金は、人間でいう血液です。
血液が流れなくなると。。。
世の中には「黒字倒産」というものがあります。
ん?黒字なのに倒産するの?
ぼくも最初聞いたとき疑問に感じました。
簡単にいうと、利益はでているが、手元にお金がないので続けることができなくなり、倒産してしまう、という状況です。
利益があっても、借りていたお金、必要としたお金が大きく、手元からなくなってしまったケースです。
ご飯をモリモリ食べて血を作っても、いま時点で血がなかったら終わりですよね。
これは極端な例ですが、お金の流れが大切な理由がなんとなくわかったかと思います。
キャッシュフローの読み方
四季報のキャッシュフローには以下の項目があります。
・営業キャッシュフロー
・投資キャッシュフロー
・財務キャッシュフロー
・現金同等物
それぞれの内容について紹介していくので、しっかり自分の言葉で理解して応用できるようになりましょう!
営業キャッシュフロー
事業によるお金の流れです。
メインの事業でお金を生み出しているのか、失敗しているのか、を判断することができます。
利益を出していても、それ以上に売掛金(商売して、あとでお金受け取る権利)等がある場合、すぐにお金を受け取ることができず、営業キャッシュフローはマイナスの数値となります。
これは黒字倒産になる可能性があります。
純利益と営業キャッシュフローを比べて、大きく違う場合は何が原因なのか考えるようにしましょう!
危険性がひそんでいるかもしれません。
投資キャッシュフロー
設備投資や事業そのものへの投資によるお金の流れです。
事業に関することはもちろん、貸付金(あとで貸したお金を返してもらう権利)の回収などといった、事業に関係ないものも含まれます。
企業は将来のために投資して、成長を続けることが求められていいます。
つまり、投資キャッシュフローは基本的にマイナスになるはずです。
マイナスが大きければ大きいほど、将来のために投資したと考えることができます。
逆にプラスになっている場合は、将来への準備がないので要注意です!
資産を売却している可能性があります。
簡単にいうと、追い込まれていて、事業に使う大事な物を売ることでお金を得ているかもしれません。
将来を考えて、どう行動しているのか判断する材料にしてください!
財務キャッシュフロー
以下のようなもの(一部)があります。
・銀行から借りてお金が増える
・銀行から借りていたものを返してお金が減る
・株を発行して、出資してもらうことでお金が増える
きちんと借りたお金を返していたらマイナスになります。
逆に事業拡大のために出資してもらったりするとプラスになります。
ちゃんとお金を管理しているのか、これから事業を拡大しようとしているのか、の判断材料とすることができます!
現金同等物
手元に残ったお金です。
個人でいう貯金みたいなものです。
日本では貯金することが当たり前かもしれませんが、企業では貯金していても存続することができません。
手元にお金があっても、流れていないと、成長しないからです。
ちなみに、ぼくは個人であっても貯金せず、投資したほうがよいと考えています。
貯金するより、安定した投資を行うことで、銀行に預けるより、はるかに高い金利を得ることができます!
現金同等物が多い場合は、注意しましょう。
今後伸びていかない可能性が高いです。
【株取引で使っている】キャッシュフローの利用方法を紹介
ぼくは四季報を利用した株取引で年金利3%以上を6年間維持しています。
健全な経営をしている企業を狙ってリスクを減らし、少ないですが、銀行よりも高い金利で運用ができています。
営業キャッシュフローがプラスとなっているものは必須の条件としています。
本業でうまくいっていないと、なにか新しいことをやってもギャンブル性が高いと考えています。
その上で、投資キャッシュフローがマイナス、かつ営業キャッシュフローよりも少ないものです。
自分の範囲内で事業を拡大しようとしている、と考えられるからです。
財務キャッシュフローは変動を確認しています。
これまでの動きとは違い、大きくプラスになっていたら、なにか大きな事業を始めようとしている、と考えられるので、その他が安定した経営をしているようなら買うようにしています。
まとめ
企業の存続にはお金が上手に流れていることが必須です。
お金がどう流れているのか、よい流れなのか、自分で考えることができるようになれば、キャッシュフローについては理解したといえるでしょう。
まずは、実際の四季報を読んでみて、紹介した似たケースがないか探してみましょう。
続けていると、自然と応用させることができるようになります。
読んでくださった方が、株取引で成功する、成長性・安定性の高い企業に就職、できたら嬉しいです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!!
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