いきなり小説を書こうと思ってもなかなか上手くいきません。。。
ぼくもこれまで何度もチャレンジしてみたのですが、以下のようになるため、ほぼ書き終えることができませんでした。
・話が想定していた方向と違う方向に進む
・登場人物の人柄が変わっていく
・辻褄があわない
そこで夢枕獏さんがどうやって小説を書いているのか、『知のトレッキング叢書 秘伝「書く」技術』で学んだことを紹介します!
夢枕獏さんは安倍晴明が主役としてトレンドとなった「陰陽師」を書かかれており、いくつも文学賞を受賞されています。
ぼくも小学生のころ安倍晴明のクールな感じに憧れていましたw
まず小説を書き終えるまでの流れを紹介します。
どのような流れで、なにを考えたらよいのか理解できると思います。
以下のような方は参考になるはずです!
・小説を書いてみたいけど、どう書いたらよいかわからない
・何度か小説を書いてみたが、ドロップアウトした
・書き上げるまでの流れを知りたい
・小説を書くのにどういったポイントがあるのか
・これから小説を書いてみようと思っている
ぼくはいろいろと考えてから書こうとしていたのですが、夢枕獏さんはあえて考えないようにしていることもあります。
意外なところも多かったので、視野は広がると思います。
それでは始めていきましょう!
【夢枕獏さん】書き終えるまでの全体の流れ
夢枕獏さんは気合をいれて書く、ということがないようです。
それは毎日書き続けていて、気合を入れるというより、日常の一貫になっているからです。
それができるのも、苦を感じることなく、楽しんで作業ができているからでしょう。
これから小説を書き終えるまでの流れを紹介します。
大きくわけると以下の流れになります。
- テーマを見つける
- 設定を考える
- 実際に書いてみる
- くじけそうなとき
- 終わらせ方
一つずつなにを考え、なにをするのかみていきましょう!
テーマを見つける
テーマを見つけようと頑張っても、なかなか見つからないものです。
一生懸命に探してもでてくるものではないのです。
見つけるためには、好きなことを直向きにに行いましょう!
直向きに取り組んでいると、思ってもみなかった考えが自然と生まれてきます。
ここで重要なのはテーマを見つけるとかいう目的を持たないことです。
目的をもって行うと、そればかりに目がいって直向きに取り組むことができなくなります。
取り組むことは、スポーツ、テレビ、読書、なんでも大丈夫です!
好きなことに取り組んでいると、上昇志向になったり、比べてみたくなったりします。
そして友人などができてくると、最高です!
これまで持ってこなかった視野、新しい知識と世界観が広がっていきます。
なにか好きなことに直向きに取り組んで、大切なこと、面白いことに気づいていきましょう!
設定を考える
最も大切な流れです。
ここを怠ると、後々ひびいてきます。
そして、難しいものでもあります。
ここで重要となる考え方は「1つの設定を決めると次の設定が浮かび上がってくる」ということです!
いきなり全体をとらえようとせずに、まず1つ設定を考えてみてください。
すると紐づく形で1つ、2つと設定が浮かび上がってきます。
そのためには、浮かんでくるための情報を持っておく必要があります。
無い情報は頑張っても浮かび上がったりしません!
情報を集める
情報を集めるには、まず資料を片っ端から読みましょう!
この目的は以下があります。
・自分の知識にする
・わからないところを把握する
自分の知識にすることで設定が浮かび上がりやすくなります!
大切なことは知識としてあるのではなく、自分の知識にすることです!
つまり、自分の言葉で置き換えられるようにしましょう。
また、わからないことを把握することで、書ける範囲がわかるようになります。
自分の範囲がわかれば、一貫した内容で書けるはずです。
これらの情報を集めることができたら、説得力があり、惹き込まれる内容になります。
読者は面白く読むことができる上に、なにかを学ぶことができるようになります。
資料で情報を集めたら、取材をしにいきましょう。
実際に関係のある行動をする、関係する土地にいってみる、などです。
ここでも大切なことは目的を持たないことです。
目的がなければ、いろいろなことに目を向けれるようになります。
すると想定外のことが起こったりして、さらに多くの情報を集めることができます。
情報を集めることができたら、それを元に人物像を考えましょう。
どのような特徴があるのかを決めていく流れとなります。
よくあるのが、登場人物の特徴を決め切れておらず、自分の感情がはいってしまうことです。
実際に書いてみる
ここまできたら、実際に書きながらまとめていきましょう!
とりあえず書きまくる意識をやってみてください。
すると、物語に入り込むことができ、新しい次の設定が浮かび上がってきたりします。
実際に書いてみながら、試すべき方法として、集めた情報に嘘を入れ込むというものです。
これができるのが、小説の醍醐味です!
なにも本当のことだけしか書いてはいけないというルールはないのです。
嘘を混ぜて架空とすることで、ギャップが生まれ、面白さがでてきます!
注意したほうがよい点としては、嘘のレベルを決めておく、ということです。
嘘ばかりになってしまうと整合性もないような小説になってしまいます。
くじけそうなとき
1つの小説を書き終えるまでに必ずくじけそうなときはきます。
実際に書いていくときに、くじけそうになることが多いです。
こういったときは、これまでに調べてきたこと、書いてきたことを思い出しましょう!
これまでやってきたことを見つめると自信になり、歩き始めることができます。
また、これまでやってきたのだから投げ出すのはもったいないという気持ちになります。
これは「コンコルド効果」と呼ばれています。
ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す
ウィキペディア(Wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%83%89%E5%8A%B9%E6%9E%9C
くじけそうなときは、これまでやってきたことに向いあいましょう!
終わらせ方
夢枕獏さんはハッピーエンドにすることで読み終わったあと、読者が心地よくなることを述べています。
ぼくは個人的に変化のない終わりかたも好きです。
今後どうなっていくのか、想像が駆り立てられて、人それぞれの楽しみ方が生まれると思っています。
どちらにせよ大事なことは、読者を意識する!ということです。
これは小説全体として、ターゲットに合わせる必要があります。
ターゲットとしている読者はどのような終わり方を望んでいるのか、どのような読者に読んでほしかったのか、考えるようにしましょう。
まとめ
小説を書き終えるまでの流れはわかりましたか?
1つの方法として参考にしてもらえたら嬉しいです!
全体の流れを掴むことができたら、実際の作業もなにを考えて、なにを考えないのか、取り組みやすいです。
ぼくはこれまで、圧倒的に情報収集が足りていなかったことに気づくことができました。
また書きながら考えていく、ということも学ぶことができました。
確かにいろいろと決めて書き始めても、より面白くなる話が浮かぶことが多かったです。
この記事は『知のトレッキング叢書 秘伝「書く」技術』で学んだことを紹介しました。
紹介しきれていない方法もあるので、是非読んでみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!!
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