こんにちは、こがたです。
なにかに悩んだり、疲れたり、焦ったりなど気持ちを落ち着かせたいときに江國香織さんの小説を読むようにしています!
江國香織さんの作品は「世界を綺麗に描く」ことが特徴的です。
繊細な表現で日常の小さな行動を美しく感じることができます。
読むことで小さな幸せを感じれるようになります!
- 気持ちに余裕がない
- 楽しみを感じれない
- 不安でいっぱい
- 落ち着かない
美しい恋愛を描いているイメージがある方もいると思いますが、ぼくは恋愛というより「恋愛含め日常の些細な出来事が人々にどう感じさせるのか」にフォーカスが当たっていると感じます。
どの作品もストーリーに大きな進展があることは少なく、基本的に淡々と日常が進んでいく形となっています。
「日常の小さな出来事で登場人物がどう感じているのか」が読みどころです!
このような悩みがある方にオススメの小説3選を紹介していきます。
- 落下する夕方
- 間宮兄弟
- 冷静と情熱のあいだ Rosso
紹介する作品それぞれに「大まかな内容」「オススメのポイント」をまとめています。
自分の悩みに当てはまるものがあれば是非読んでみてください。
『落下する夕方』
『落下する夕方』はぼくにとって思い出のものです。
本をまったく読まなかったのに、この本をきっかけに読書が好きになりました!
引越しや旅先で購入しており、これまで10冊以上購入していますw
大まかな内容
8年付き合ってきた彼氏から突然別れを告げられるところから始まります。
書き出しはこのようになっています。
引越そうと思う。
『落下する夕方』書き出し
そう聞こえた。
好きな人ができたから、別れたいとのことだ。
なんと勝手な!
でも自分の気持ちに素直でうらやましい、、、
突然に彼氏(元カレ)の好きな人が家に訪れてきて、同居することに。。。
そこから彼氏(元カレ)を忘れられない主人公と好きな人を追う彼氏、無関心な女性との奇妙な関係ができていく。
ゆっくりと日々が流れていき、最後は彼氏(元カレ)が好きな人が、、、
突然に別れを告げられる主人公は悲しみながらも、淡々と日常を過ごしていく様子が魅力的です!
オススメのポイント
主人公の彼氏が追いかけている女性がとにかくカッコいいです!
なにごとにも無関心で、いるかいないかさえ感じさせない人。
しかし、居ないとなにか足りない人。
「生きるとはどういうことか」「人の存在とは」を改めて問いかけてくるような哲学的な内容にもなっています。
人生の岐路に立っている方は是非この作品に触れて、なにが大事なのかを思い出してください!
『間宮兄弟』
「自分たちの世界でいきていく」ことの美しさが描かれている作品です。
社会に属しつつも自分たちの色をはっきりと持ち生活していることに美しさを感じることができます。
映画化もされているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
大まかな内容
35歳と32歳の間宮兄弟の同居しながら送る生活を描かれています。
2人が作った独自の遊びやボードゲームなど子供っぽいところがありつつも、楽しく生活を送っています。
女っ気がまったくない2人ですが、兄弟それぞれに好きな人ができる!
少し複雑だけど、単純な人間関係に自分たちの世界観はどうなっていくのか。。。
自分たちで日常を楽しくしていく様子にホッコリします!
オススメのポイント
この作品はなにより「自分らしくいればよい」と思うことができます!
たとえ滑稽でも、うまくいかないことがあっても、自分らしく歩んでいく兄弟の姿をみて温かい気持ちになれます。
周りとの調和、自分の世界観の大切さのバランスが見所となっています。
悩みがあると『間宮兄弟』を読んで、自分に正直でいることの大切さを思い出しています!
『冷静と情熱のあいだ Rosso』
竹内豊さん主演で映画化されている作品になります。
数年間にも及ぶすれ違い恋愛作品です。
しかし、恋愛だけでなく、生き方や人間性など、人間の美しさが描かれています。
個人的に江國香織さんが好んでいない「Enya」の曲が使われていることに驚きましたw
小説は女性目線、男性目線と2作品あります。
- 女性目線:冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)
- 男性目線:冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)
男性目線は辻仁成さん著です!
個人的には女性目線のほうが繊細さがあって好きです
大まかな内容
大学生ころ付き合っていた人を思い続ける男女が描かれています。
このような状況から始まり、過去を振り返りながら前に進んでいきます。
男性は夢を追いかけイタリアで修行
女性はイタリアで結婚しようとしている
話の軸となるのは「30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会う」という約束です。
10年前にしたこの約束を思いながら、2人はそれぞれ別の人生を歩んでいきます。
イタリアで偶然に再会したときから話は展開していき、徐々に知らせていなかった別れの本当の原因にも気付き始める。
しかし、現実は動き出しおり、変えることができない中、2人の約束はどう影響していくのか、、、
『冷静と情熱の間』を読むたびに、何か1つを大事にすることの大切さに気付かされます!
オススメのポイント
「仕事も恋愛も1つのことを真面目に続けていくことの重要性」に気づくことができます。
途中、いくら悲しいこと、ツラいことがあっても、何か1つを信じ進み続ける人の美しさが描かれています。
「自信がなくなったとき」、「現状のツラさに押し潰されそうになったとき」この作品に触れみてください。
最後に
どんな厳しい現実の中にも必ず美しい世界があります!
江國香織さんの作品はどれも些細なことからそのことに気づかせてくれます。
悩みがある方、疲れている方は1度立ち止まって江國香織さんの作品に触れてみてください。
きっと目には見えない大事なものを取り戻せます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!!
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